社長が亡くなった後の資金繰りの重要性

社長さんが亡くなったあと、資金繰りに失敗するとどのようなことになるかといういと、会社が負債を返済できなくなり倒産状態となります。会社を倒産させたくなければ、会社の資金繰りをしっかりと把握・管理し、常に資金残高がプラスになるように対処する必要があります。

資金繰りについてイメージしにくいと思いますが、下の流れを見ていきましょう。①~⑤の取引が行われ、資金に問題ないか考えてください。なお、月初の資金残高を100円とします。

Aパターン
①商品等の売上による現金収入として「売掛金の回収」200円の入金
②会社の事務所家賃の支払、40円の出金
③材料等の仕入れによる現金支払として「買掛金の支払」60円の出金
④従業員への給料支払として「給料支払」100円の出金
⑤銀行へ借入の返済20円

このパターンは問題あるでしょうか?もう1つのパターンを見ていきます。

Bパターン
①会社の事務所家賃の支払い、40円の出金
②材料等の仕入れによる現金支払として「買掛金の支払」60円の出金
③従業員への給料支払として「給料支払」100円の出金
④商品等の売上による現金収入として「売掛金の回収」200円の入金
⑤銀行へ借入の返済20円

この2つのパターンは月末に残るお金は80円です。1ヶ月の利益は同じですが、Aのパターンはお金の流れがよく、Bのパターンでは資金繰りに苦しむということになります。

利益が出ているから、資金繰りに問題ないということにはならないので注意が必要です。もしものときに後継者などがわかっておけば会社は存続するでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です