仕組み債について金融庁が調査結果を公表し、購入者が見えないコスト(年率10%)を負担させられていることが判明しました。
仕組み債というのは先物取引、オプション取引、スワップ取引といったデリバティブ取引(金融派生商品)を組み込んだ債券であり、さまざまな仕組み債が販売されており、有名なものはEB債、日経平均株価連動債などとして販売されています。
大変危険な金融商品であり、その理解も簡単ではないにもかかわらず、高齢者などに気軽に販売されてきたという問題がありました。
例えばある仕組み債を銀行や証券会社から100万円で購入したとして、その実際の価格は90万円分しかなく、その仕組み債が10%上回らないと利益が出ないという商品だったことを意味します。
その10%あまりは銀行や証券会社が事実上の手数料として最初から抜かれている金融商品であることが判明し、その商品は明らかな欠陥商品だったということになります。
その手数料を引いている旨の説明は一切銀行や証券会社からされることはなく、あたかも有利な金融商品であるかのように販売されているのが実態でした。
仕組み債については約10年ほど前には日本全国で大きな問題となりました。裁判にもなった事例があり、その後仕組み債の販売は下火となりました。
ところが、最近になって地銀などで気軽に販売されているみたいで、少しずつ問題になっていました。
例外の話として、知らずに仕組み債を勧誘されて購入したという人は、泣き寝入りすることなく損害賠償請求ができる可能性があるみたいですね。迷ったら専門家に相談するといいでしょう。
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