現金のやり取りが少ない会社が陥りやすい病。では、どんな人がこの病気にかかるのでしょうか?
社長の性格的には、自分や自分の会社を規模により大きくみせたいという傾向のある人が挙げられます。また、仕事がなくなったり、減ったりすることを過度に心配する人もかなり注意が必要です。
つまり、放漫でもダメですし、心配性でもダメということです。
業種としては、現金の出入りが見えやすい飲食業や小売などは、売上至上主義に陥る可能性が比較的小さいような傾向があるみたいです。
例えば、ラーメン店などでは材料の仕入が日々ありますし、売上なども毎日現金で受け取ります。
お金との距離が近い現金商売である分、利益にもシビアになりやすいと思うのです。
同様の理由で、日々現金でやり取りする小売店なども、売上至上主義になりにくい傾向がある感じです。
一方、建設、製造、卸などは手形を切って商売するケースがありますので、お金との距離が比較的遠くなりがちです。
帳簿の上だけでお金のやり取りを見ていたり、その額が何千万、何億という身近な単位ではないため、利益管理が逆に軽視されやすく、結果的に売上至上主義という病にかかりやすくなるみたいですね。
例えば個人事業主では利益がないと生きていけないという現実が、売上至上主義に陥るのを防いでいると言えるのかもしれません。
ただ、会社が大きくなっていくと「規模を大きくしたい」という欲求が出てきます。また、融資を受ける際に売上規模が大きい方がよいだろうと考えてしまいます。
融資を受けたら、今度は社員に給料を払わなければいけないというプレッシャーのほかに、借金を返さなければならないというプレッシャーを抱えることになります。
それが原因で「仕事を減らしてはいけない」という過度の思い込みや、断ったら次がなくなるといった恐怖心が生まれてしまうそうです。
そうこうしていくうちに売上に目が向くようになり、気づけば売上だけを追いかけて薄莉の仕事や赤字の仕事を増やすようになってしますようです。
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