M&Aの買い手側のメリットとしては、新規事業進出や事業再生などをスピーディーに行うことができます。言い換えれば時間を買えるということです。
自社で一から新しい事業を立ち上げるのは、莫大な時間がかかり、失敗のリスクも大きいですが、M&Aでは短時間で成功している事業を取り込むことができます。
また、優れた技術や人材を取り込むことができるのもM&Aのメリットです。逆にデメリットとしては、事前の企業評価が難しく、M&Aをした後に問題が発覚したり、思っていた成果があげられないことがあります。
M&A後に組織面の統合が難しいという点が挙げられます。単に買収しただけでは、個別の企業と変わりありませんので、M&Aのメリットを出すためには、組織的に統合して行く必要があります。
しかし組織の統合というのは、特に企業文化が大きく違う企業の場合には、かなり大変なプロセスになります。
過去のデーターよりこんな記事がありました。信用金庫のM&A支援実績では2009年の36件、そのうち事業承継にかかるものは30件でしたが、2016年では支援実績342件と約10倍に増加してり、そのうち事業承継にかかるものも156件と5倍超に増加しています。
日本の中小企業数約357万社、その割合99.7%(中小機構より)と言われてます。件数や実績などからすると、まだまだ課題だらけだと思いますし、今後の日本が抱える問題になってくるでしょうね。
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