デジタルインボイス

いよいよ10月に始まるインボイス制度では請求書業務が一挙に煩雑化します。これまで処分可能だった3万円未満の請求書や、発行した請求書の控えを原則として保存しなければならなくなるため、管理する枚数が物理的に増えます。

さらに、新たな請求書の記載内容として、
・インボイス発行業者であることを示す13桁の登録番号
・消費税の軽減税率制度に基づく適用税率
・税率ごとに区分した消費税額
この3つが加わるため、受領時や会計処理時のチェックの手間がこれまで以上にかかるようになります。

請求書業務の煩雑化について、政府は官民連携で運用する新たな電子請求書「デジタルインボイス」でカバーする方針みたいです。「デジタルインボイス」はデジタル庁が入力項目やデータ配列といったシステムの共通仕様書を策定しているのが特徴。

またPDFファイルや電子データ交換といった、従来の電子請求書は企業や業界ごとに形式が異なるため、会計ソフトへの手入力を行う必要があったが、「デジタルインボイス」でやりとりした請求データについては会計ソフトに自動連係できるようになるみたいです。

ソフトウエア各社は既存の会計ソフトとの連携による仕訳の自動化や、人力オペレーションを用いた管理代行、QRコードを活用したデータ入力の効率化など、さまざまな機能や特色を打ち出してきています。

こうしたソフトウエアが中小事業者にとって業務効率化になり、本業に専念できる武器になればいいですね。